人口→文化の拡がりとレベルの高さ→日本の生き残り

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markです

日本文化をこよなく愛しております

◆文化バラエティはインバウンド観光のネタ

いろいろな産業がロボットやAIで効率化されていく中で

世界どの国でも可能性があるのが、観光です

私が観光において必要だと考えるの多様性、バラエティです

国として持っているネタが1つではなく2つ3つ4つと沢山あると長期滞在につながりやすく

また、選択肢が多いことが理由で、そもそもディスティネーションとして選んでもらえる可能性が高いと考えています

国の文化がすなわちその国のネタですので
文化の切り口をできるだけ多く持っている方がコンテンツ開発がしやすいと言う事になります

日本は、王道の伝統文化から、気鋭のサブカルチャーまで幅広く文化の切り口を持っており、それは世界各国の人々から賞賛を集めています

これは先輩の日本人たちが築いてくれた平和と産業、繁栄の賜物であり、消して我々が自分たちの力だけで手に入れたものではありません

◆人口と産業レベル、規模の相関

そんな中、日本の人口が減少している話に対して昨今ようやく日本全体の目が向くようになってきました

文化保護の観点で言えば裾野が広ければ頂点が高くなりますので、そもそも人口が多い方が文化のレベルが高くなり、そしてマーケットも大きくなりますので、文化を支えるための購買層も大きくなっていくと言う好循環が生まれます

茶道、華道、能楽をはじめ様々な日本の伝統文化がありますが、支える人口があってこそのものであり、仮に多様な文化選択肢があったとしても、そもそもの支える人口が全体で大きければ伝統産業も支えられると考えます

猫ひろしさんがカンボジアに国籍を移してマラソン選手としてチャレンジをした話は記憶に新しいですが、裾野の広い、人口の多い日本でオリンピック選手に選ばれる可能性は極めて難しかったとしても、そもそも競技人口が少ないカンボジアであれば、やり方への好き嫌いの話や、国籍の考え方について様々な意見があったとしても、オリンピックに出たいと言う個人の考えからすると現実的な選択肢だったと考えます

これを日本の伝統産業に置き換えます
今、絶滅危惧種と言われている伝統技術が少し数えただけでも100を超えるといいます
つまり現在がんばっておられる職人さんが引退されるとそのままその伝統産業が潰えてしまうと言うものはそれだけ沢山あると言う事です
何かの、伝統技術や流派を持っていたとしても関わる人口が少なければ、ライバルがいない状態になりますので、自然とプロダクトの質が下がっていくと思われます。マーケットがなければ頑張れませんし、ライバルがいなければ努力も中々難しいと考えます。

※念の為、猫さんの選手としてのレベルをどうこう言いたい訳ではないです

大井埠頭で物凄く練習されていたのを見ているのでむしろ尊敬しております。

 

人口減少社会を何とかやり過ごす何とかやりくりする、という観点での議論が多くありますが、未来を考えると、首肯しづらい部分があります。

自分が文化主義と言う観点から、人口が必要と考えるのは、文化を支える人の裾野広げることとマーケットを維持するために、どう考えてもある程度の規模が欲しいと思うからです。

人口が減少したから、なくなっても仕方がない、適正サイズに合わせて変化すればよい、と言う刹那的なご意見もありますが、自分にはしっくり来ていません。

◆老舗大国 日本 「歴史」という競合不在の強い武器

日本は他国と異なり、老舗の中には300年500年1000年と続いてきた偉大な企業があります
これは世界にも統計上で類を見ない素晴らしいことです

怒られそうですが、シーラカンスは生きているから興味を引いた訳で、化石では大した話題にはならなかったはずです。老舗は今なお続いているから価値があるのです。

時間や歴史は、努力したところで、どこの国も追いつくことができない圧倒的な優位点であり、他国と差別化し観光において競合する上で重要な要素になってくると考えているので、単に伝統文化ファンでシーンを盛り上げたいと言う観点だけではなく、人口が大事だと考えております。

先日も東京の残り少ない蔵の1つが廃業しました。
100年企業1つ出来るのは、10万社が100年前に企業してくれてないと出来ないわけですが、今の低い起業率から考えると、2030年頃の老舗の数は著しく減っていると思います。

それは日本の優位性が下がる、地域のまとめ役のリーダーがいなくなる、という事に繋がり、地域の武器が1つ無くなり、地域の活力が失われていくことにつながると考えています。

東京は他のどこにでもある大都市と同じような商業施設ばかりになってきていて、徐々にその魅力を失ないつつあると考えています。シンガポールに住んでいてもユニクロはありますし、クアラルンプールに旅行しても、そこにあります。どのショッピングモールもほとんど同じ顔触れです。

京都が他の国の人を惹きつけて止まないのは、他の国にはないものがたくさんあるからです。しかし、ここにも合理化の波が押し寄せています。

父親の出身地である東京、母親の出身地である京都どちらも盛り上げたいと考えて活動しておりますが、やはり人口の問題が大きいと考える次第です。

◆考えられる解決
1.老舗さんや伝統文化が、元気で長く続いてくださる為の仕組みづくり

2.たくさんの企業が新しく立ち上がる事、起業率の向上による雇用拡大

3.根本的には、人口回復

★STARMARK®は、マーケティングという観点で、1をお手伝いさせて頂いておりますが、根本的には人口減少から横ばい→増加と持っていくことが大きな解決の1つと考えるようになりました。

フランスは合計特殊出生率を回復させました
様々な議論がありますが、自分も人口について勉強を進めたいと考えています
http://mamapicks.jp/archives/51865429.html
http://m.huffingtonpost.jp/2016/11/11/work-or-child-rearing_n_12910186.html
http://thevote.jp/tokushu/2016/07/furancekosodate/