海外の日本人マーケット(概要データ付き)
2014/11/03
★STARMARK®代表の林正勝です
外人と仲間にはmarkと呼ばれています お世話になります
本日は、ホーチミンに出張でございます。 朝7時40分の飛行機に乗り、16時45分にシンガポール帰国というシンガポール<−>ベトナムの日帰り出張です。
体感的には、東京<−>京都を行き来しているような感じですが、
通関などあるため ホーチミン市街地、シンガポール市街地から空港までの移動30分を含めて、前後1時間半ほど余裕をみないといけません。
さて 昨日は、海外進出をオススメしてみました。
主に励ましですが(笑)ご意見もfacebookのほうに頂いたりして嬉しい限りです。
あと8回くらいでまともなブログが書けるようにリハビリ中ですので、
引き続き いいね!などの応援をいただけるとやる気が出ます。
海外への進出にあたっての、リサーチや事業開発を依頼されることが多いのですが、
その中で、よくマーケットについて聞かれますので、ここで回答をしておきたいと思います。
日本人だけをターゲットにするのは無理?!
- 日本人マーケットだけだとお話にならない
- 日系人マーケットをいれると可能性アリ
- 日本ファンまで含めたら成立?
というのが今のところの感覚値であります では、早速データに基づいてお話をしていきましょう。 前提:2011年〜2013年のデータを元に書いていますので少しデータは旧いのでより増加傾向にあると考えています
3カ月を超える長期滞在者と定住者を含む海外で暮らす日本人は124万9577人
海外在住の日本人数が過去最高に(livedoorニュース)
都市別に見ると、ロサンゼルスが最も多く約7万1000人、続いて上海が約5万7000人、ニューヨークが5万3000人となった。(2013年10月)
1位 日本人大好きロサンゼルス
現地でのマーケティングをお手伝いしたりもしていますが、確かに日本人が多いです。
街の感じも他の都市にくらべて大分ひらけてますし、little tokyoもちょっと現地の日本人が離れつつありますが、しっかり存在してます。
カリフォルニア州の財政の問題や、部分的に治安が気になるエリアもありますがいわゆる日本人がイメージするポジティブなアメリカがここにあると言えます。
2位 いろいろあるが中国の入り口?上海
政治的な問題はともかくとして、中国の商売のエントランスとして皆さん選ぶ都市ですね。
重厚長大の政府系とやらないといけない産業の皆様は北京に行きますが、商業を目指す皆さんは上海に行くことが多いようです。
元々進出していた百貨店系デベロッパーに加え、南京東路にユニクロが出来たあたりから日系企業が加速しているような印象を受けます。
2010年くらいですね。
3位世界のショーケース都市ニューヨーク
大変地価、物価があがっており、ハーレムのあたりまで白人層がなだれ込んでいるという状況で、ここに5万人も日本人がいる、というのは 日本企業がんばっていると思います。
維持するだけで大変であります。
世界のショーケース都市としてのニューヨークは今後もそうそうさびれないでしょうから この傾向はしばらく続くでしょうね。
先日行ってきたときも、日本では見たことのない業態やサービスが、まだまだあり、未だにタイムマシン経営が可能なんじゃないか、という 印象があります。
上位国ではありませんが、番外編として、スターマークが進出しているシンガポール、香港、ベトナムをご紹介します。
◆東南アジアの盟主シンガポール
27,525名(2012年11月現在)という数字が公式に出ていますが 非公式な数字では、2,014年11月現在で、30,000人〜50,000人が居るといわれています。
新陳代謝が激しい印象があり、同じ人がずっといる、というより、激しい出入りがありつつも、今の数字、という印象です。
◆どうなる?正念場の香港
23,136人(2012年、総領事館届出ベース)が外務省のデータベースによる数字です。 香港の今までの役割は、
- 中国本土進出の「玄関」
- アジアの金融ハブ
- 各企業のアジアヘッドクォーターの役割
などがあげられますが、中国がWTOに加盟してから10年を迎え、上海ほか湾岸の都市が直接玄関の役割を 果たすようなケースが増えてきました
中国本土の玄関というより、最近は、中国の人たちの「出口」的な役割の印象が強くなってきています。
金の延べ棒を、中国本土と行き来しながら人民元と変える、というような今しか成り立たないような仕事が流行ったりしています。
金融ハブ、アジアヘッドクォーターの置き場所として未だに人気の場所ではありますが 中国本土からの影響を嫌がる企業が、一部シンガポール、クアラルンプールなど「次」の拠点に 会社の統轄機能を移しつつあります。
上場して調達出来る金額は、世界でも有数の規模ですので、そういった観点から まだまだ金融都市としての地位は強いとも言えます。
香港は、個人的に思い入れの強い街で、大好きなのですが、多くの不動産投機マネーが流れ込み(主に中国本土といわれています)
現地に住んでいる人たちの住居価格が高騰、空室があるのに、家賃が下がらないというしんどい状況が続いています。
要は運用益ではなく、売却益を狙う層が、短期での売り買いを続けている為、
不動産価格が高騰しており それに伴い、人件費も高騰しており、小売りや飲食などが直撃を受けている、というお話を良く耳にします。
中には、人材調達が原因で黒字撤退している店もあり 「ここにあの店あったよな」というお店がなくなったりしていて少し寂しい思いをします。
とはいえ流通で言えばシティスーパーなどが好調で、現地の人にも愛されており 日系企業の進出の足がかりは多い方だと言えます。
これからの進出を考えられる方は、法人にどういった役割を持たせるのかを慎重に検討されると 良いかと思われます。
◆伸び盛りベトナム
11,200人(2012年10月現在)が外務省データベースの数字です。
今までは、日本の生産開発の出し先、原料調達、オフショア拠点ということで、
工場のマネジメントクラスや商社の皆さんが住んでいる場所といわれていましたが 現在は、
南の商業都市ホーチミンを中心に、マーケットとして参入してくる日本企業が増えています。
それに伴い日本人向けコンドミニアムや、東急電鉄さんがしかける、ビンズン新都市など日本人が住みやすいような 環境が整いつつあります。
現地の商業の盛り上がりについては、ホーチミン経済新聞をみていただけるとわかりやすいと思いますが、
つい先日オープンしたイオン2号店も含め 日系企業の進出の足がかりが増えており、
今までのように、路面店を悩みながら出してスタート、という状況ではなく 日系企業間のつながりで進出する、ということも可能になってきています。
◆最大の「日系」国家ブラジル
見落としがちなのが、ブラジル。
日本人の滞在数が56,767名(2011年10月現在)と多いのもすごいですが、
さらに「日系人」までいれると海外で最大の日系社会(160万人)を形成しています。(ともに外務省)
サンパウロとリオデジャネイロが大きい都市として有名ですが、「サンパウロが稼いでリオが遊ぶ」などの 言葉があるように、
享楽的な部分と真面目な部分が交錯する不思議な国です。
機会があれば一度住んでみたい場所の1つです。
日系人のほとんどはサンパウロで、Japones Garantido(日本人なら保証付き!とでも訳しましょうか)
という 言葉があるくらい日本人および日系人に対する信頼は厚いです。
リオデジャネイロは、やや刹那的な印象があり、観光で行くには良いですが ビジネスで行くには少し骨が折れそうな印象があります。
旧くからの商社もあり、思ったより日本のものが手に入る印象ですが、
なにせ日本から見たら地球の反対側に 位置する都市ですから、
日本からのものはまだまだ持って行ける余地があると感じました。
海外進出をする上でマーケットリサーチは基本
マーケットサイズだけで事業進出について検討するのは、早計ではありますが、
人口をまったく調べないで進出というのも乱暴な話であります
基本的には現地に居る日本人以外にもどうやって愛されるかというのがポイントですが
そもそも日本人が見向きもしないような状態では、現地の皆さんに相手にされない、というのもあります
何にしろ日本でただ待っていても何も起きないので、なにがしか海外に向けてアクションを起こす必要はあると思っています。
まだ時期ではない、という状況でも無くなってきました。
日本の為にも、事業や法人の存続の観点でも 色々な数字を見始める時期かもしれません
グローバルサイト制作 や シンガポールまでの小口配送、現地倉庫とロジスティクス 1万円ではじめられる海外通販をはじめとして
スターマークには、自分たちが海外進出にあたって苦労したことへの解決策を パッケージにした製品があります
お客様と試行錯誤しながらではありますが、出来るだけ価格のハードルをさげて
多くの企業に海外に目を向けて頂きたい想いで用意いたしました
東南アジア、シンガポール、グローバルの進出をご検討されている皆様のお役に立ち、
日本文化が海外に受け入れられていくプラットフォーム構築をしたいと考えております
リスクを自らとり、機会を創り出し、貢献したいと考えています
日本のよいものを世界へ 世界のよいものを日本へ
伝統のよいものを現代へ 現代のよいものを伝統へ