世界の老舗事情〜ヨーロッパは多数。中国は5社?韓国は7社、台湾で数社。
2015/09/28
スターマーク代表の林正勝です。 外人と仲間にはmarkと呼ばれています。
数回に分けて私が愛してやまない日本の伝統、老舗文化について書かせて頂きます。
日本以外の国の100年企業に関するまとまったデータはなかなかないのですが、2012年の韓国銀行の調べによりますと、長寿企業はヨーロッパに多く、100年ではなく200年企業になりますが、ドイツに837社、オランダに222社、フランスに196社と存在しているそうです。日本の伝統工芸品への投資や消費の多くがヨーロッパでなされているのはこういった歴史に対する理解、尊敬がベースとしてある、ということがあるのかもしれません。
これに対して中国はの最古の企業は、
1538年創業の漬物店「六必居」、続いて1663年創業のハサミメーカー「張小泉」、漢方薬局「陳李済」と「同仁堂」、シンガポールでも見かける飲料「王老吉」と、150年以上の歴史を持つ老舗企業が5社あるようです。中国の中小企業の平均寿命は2年半、グループ企業であっても7~8年といわれています。王朝が変わる度に様々なものが刷新されることもあり、中国共産党時代においても初期と文革期に多くの企業体が解体を求められ、寸断されており、4000年の歴史といっても、文化的には非連続になりがちで、政治的な背景も含め継続的な歴史を持つ企業体はなかなか生き残ることが難しいようです。(RecordChina/創業150年以上の老舗企業は中国にわずか5社、日本に大きな後れ)
その他、近隣アジアに目を向けますと、
韓国は3代続くところがなかなかないそうで、斗山、同和薬品ほか7社。(中央日報/200年超える企業、日本3113・ドイツ1563社…韓国は7社のみ100年超)。
台湾は、中華民国設立時に、大陸から逃れてきた金融や食品に関わる企業が数社。
私が居住するシンガポールに目を向けますと、なかなか見つける事が出来なかったのですが、zamzamという1908年創業の飲食店を確認しました。上手く探せていませんがあまり多くないかも知れません。
他国と比較しますと、
日本の100年企業が20,000社以上もあるのは、大変素晴らしい事で、日本ならではのことだと言うことが言えると思います。
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