『老舗フェスティバル2022』レポート

『老舗フェスティバル2022』レポート

日本各地の旦那、女将が渋谷ストリームに一堂に集結!

老舗の日に「老舗サミット」「老舗マルシェ」を開催

日本全国の老舗の逸品を扱うECサイト「老舗通販.net」を運営するスターマーク株式会社(agataJapanWeek実行委員会)は、10月20日の『老舗の日』に日本が世界に誇るべき老舗の技術、伝統や文化を幅広い層に触れていただく『老舗フェスティバル by agataJapan』を実施いたしました。「老舗サミット」には全国から51名の老舗の旦那や女将、自治体関係者も集結。マルシェやカフェコラボ、日本酒の試飲コーナーなど多くの人で賑わいました。

■老舗・自治体他50社が集まり『老舗サミット』開催

20日に開催したサミット冒頭では様々な老舗を紹介するオープニングムービーが公開されると共に、渋谷区の長谷部健区長が挨拶をしました。長谷部区長は「老舗フェスが渋谷で開催されることを大変嬉しく思う」と述べ「渋谷の街にいる方々にも老舗フェスを通じて日本の伝統、文化といったものをしっかりとPRしていただいて、国際都市として発展の背中を押していただく仲間になってもらえたら嬉しい」と話しました。また参加者全員が集まって記念撮影をし、開幕を盛り立てました。 

■「江戸東京きらりプロジェクト」

100年以上続く老舗が3000社以上あると言われる東京の名品や匠の技、食文化といったかけがえのない「東京の宝」を未来に引き継いでいくための「江戸東京きらりプロジェクト」。パネルディスカッションでは、総本家更科堀井の堀井良教さんがプロジェクト立ち上げ時の小池都知事とのエピソードを披露。プロジェクトの第1回モデル事業者として選ばれ、レディガガのヒールレスシューズの製作にも携わった龍工房の福田さんは「変えてはいけない物もあるが、プロジェクトを通じて江戸の粋は進化させることだと気づかされた」と話しました。また竺仙の小川文男さんは「老舗はお客さまの愛情で保たれている。この取組みを通じて着物でしか使っていなかったデザインを洋服やインテリアに広がった。今後は新しい分野に目を向けなくてはいけない」と述べました。

■「江戸の老舗」

続いてのディスカッションには中央区の山本泰人区長、黒江屋の柏原昌和さん、日本橋弁松総本店の樋口純一さんが登壇。山本区長は東京都内でも約450社と老舗が多い中央区の江戸時代からの成り立ちについて話をし「江戸文化を発信する使命があると思う」と述べました。弁松の樋口さんは、当時 魚河岸の食堂で食べきれない量だった定食の残りを持ち帰えれるようにしたのが、弁当事業を始めるきっかけになったというエピソードを披露。柏原さんは和歌山県の黒江と京都の柏原家が一緒になって事業を始めたことが発祥と話し、当時は関西の漆器がメインだったが、現代では全国の漆器を扱っていると話しました。

京都伝統の織物『丹後縮緬』×AIのNFT

世界初となり得る取組みとして、AIが 伝統的な柄を解析・デザインしNFT作品として発信するスターマークがプロデュースの取り組みについて紹介。参画する与謝野町の山添藤真町長、宮眞の宮﨑輝彦さん、伊場仙の吉田誠男さん、日本橋さるやの山本亮太さん、イラストレーターの安楽雅志さん、ジャーナリストの林信行さんが登壇。冒頭でスターマーク社長の林正勝が取り組みについて紹介し、安楽さんによるさるやの楊枝を入れる木箱デザインのNFT化の事例やAIによるデザインを活用した宮眞、Kuskaの製品化の事例が紹介されました。林信行さんはAIと共同でデザインした鱗紋、亀甲紋のパターンについて解説。将来的にメタバースでアバターが着るドレスのデザインもNFTを活用することができると話しました。

山添与謝野町長は今回の取り組みについて「伝統工芸を経済対策の中心に位置づけ、伝統工芸が成立する環境を保全すること、またこうした取り組みと専門性を持った人々の結節点に自治体がなることが大事」と意見を述べました。

 

■「まんじゅう文化」

休憩を挟んでのトークセッションでは薄皮饅頭柏屋の本名善兵衛さんが自社のまんじゅうについて薄皮でも餡子がたっぷり入っていると存在感をアピール。大手饅頭伊部屋の大岸聡武さんは自社で麹から作り薄皮でも味に存在を持たせているとこだわりを語りました。塩瀬総本家の川島一世さんは応仁の乱から続く擦ったヤマトイモの皮と米粉と砂糖で作るまんじゅうの皮の特徴を解説。また、まんじゅうに合うお茶の話から、室町時代に遡るまんじゅう発祥幅広いトークを展開しました。

 

■「日本酒イノベーション」

 最後は日本酒に関するセッションを開催。豊島屋本店の吉村俊之さんは事業発祥となった神田の居酒屋について、また創業者の名を関する酒「十右衛門」などは水から材料まで東京産にこだわっていると説明。八木酒造部の八木伸樹さんは酒業界の歴史と日本酒の置かれた現状を説きつつ、酒蔵のイノベーションについて言及。「山丹正宗」はワインのような綺麗な酸度へのこだわりを熱弁しました。天領酒造の上野田又輔さんは滋賀出身の近江商人の祖先が岐阜県下呂市に辿り着き始めた酒造りのルーツを披露。「飛切り」は食中酒として飲み飽きない味を追求し、夏場に缶でも人気と紹介しました。滝澤酒造の滝澤英之さんは日本酒でも珍しいスパークリング系の「菊泉ひとすじ」を紹介。自然発酵でありながら透明さを持った酒造り8年を要したと解説。また同じスパークリングでもフランスのシャンパンに比べ日本酒では制約が厳しく苦労したと語りました

■老舗マルシェ/老舗カフェ

渋谷ストリーム前の稲荷橋広場では「老舗マルシェ」を実施。300年続く和菓子屋の秋色庵大坂家や、 『つゆの素』でおなじみのにんべん、浴衣・江戸小紋の一大ブランドの竺仙などが出店し、当日は約1,000名が来店し賑わいを見せました。また会場に設置された特別ステージにはKyoto Jazz Massiveの沖野修也さん、DJのMasaki Tamuraさんが登場し、マルシェ会場を盛り上げてくださいました。

 さらに1階のThe Room COFFEE & BARでも老舗企業とのコラボ企画が実施され、饅頭の老舗である塩瀬総本家、大手饅頭伊部屋、薄皮饅頭柏屋とコラボ饅頭が販売され、モダンな有田焼で人気の「有田ポーセリンラボ」とのコラボマグカップでドリンクが提供されました。また店頭では日本各地の酒造メーカー11蔵が集結し、試飲会を実施。フルーティな味わいや珍しい発泡系の日本酒などに来場者は舌鼓をしていました。

 

今後の老舗フェスティバルについて

毎年10月20日の老舗の日に寄せて、来年以降も定期開催を目指して関係者と調整を開始しています。

 

老舗の日とは

日本は創業100年を超える企業が世界一多く、『老舗』は翻訳不可能な日本固有の『Shinise』文化であると言えます。毎年 1000 社以上の企業が創業 100 周年を迎えていらっしゃり、2019 年中に業歴 100 年となる企業を含めた「老舗企業」 は全国に3 万 3259 社存在することが分かっています(※1)。

 日本が世界に誇るべき『老舗文化』を毎年定期的に認識すべく、東都のれん会広報委員会での協議を経て「老舗通販.net」を運営するスターマークが、商売の神様として知られる恵比寿様の祭り、恵比寿講の日である10月20日にちなんで申請、その後、制定されたのが『老舗の日』です。

主催企業 スターマーク株式会社について

日本のよいものを世界へ 世界のよいものを日本へ

伝統のよいものを現代へ 現代のよいものを伝統へ

日本全国47都道府県と世界195ヶ国をつなぎ、文化交流をすることで相互理解を深め、平和な世界実現への貢献を会社のミッションとしています。シンガポール/ベトナムに現地法人を設立し、日本の文化・商品を海外に紹介している文化の商社です。

スターマーク株式会社

agataJapan

日本の老舗

 

老舗通販.net.について

日本の老舗通販.netでは創業から100年を越える老舗の逸品をご紹介しています。

実際に触れてはじめて感じる、伝統の技とこころ。それをひとりでも多くの方に体験して頂きたいと願っています。老舗の各店から直送いたしますので、品質もご安心いただけます。伝統の逸品を、内祝いや東京土産、大切な方へのギフトに、またご自身へのプレゼントにご利用いただければ幸いです。

老舗通販.net